冷たい熱帯魚

本サイトで初めての邦画の批評です。

その一発目が「冷たい熱帯後」とは強烈な映画を選らんでしまいましたが、園子温(そのしおん)監督は私が今最も注目している映画監督です。他にも「ヒミズ」や「愛のむきだし」など印象的な作品が多いですよね。今春公開の「新宿スワン」も楽しみです。

さて「冷たい熱帯魚」ですが、日本で実際に1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件をベースとした物語となっています。

普通の暮らしをしていた普通の男が、ささいなきっかけから悪魔的で天才的な犯罪者の話術にひっかかり、いつの間にか犯罪に加担してしまう展開です。観ている途中で「おいおい、やばいよ」と主役の吹越満に注意してあげたくなるのですが、自分があの状況に置かれたら確かに逃れる術がないと思います。

内容がエロくてグロテスクで、当然のR18指定になっています。中高生が見たら吐き気を催して泣いてしまう、そんな映画です。

tsumetai

    出展:wikipeia
    死別した前妻の娘と現在の妻。その折り合いの悪い二人に挟まれながらも、主人公の社本信行は小さな熱帯魚店を営んでいた。 波風の立たないよう静かに暮らす小市民的気質の社本。だが、家族の確執に向き合わない彼の態度は、ついに娘の万引きを招く。スーパーでの万引き発覚で窮地に陥る社本だったが、そんな彼を救ったのはスーパー店長と懇意のある村田だった。村田の懇願により店長は万引きを許す。さらに大型熱帯魚店を経営する村田は、娘をバイトとして雇い入れる。その親切さと人の良さそうな男に誘われて、社本と村田夫婦との交流が始まる。しばらくして、利益の大きい高級魚の取引を持ちかけられる社本。それが、村田の悪逆非道な「ビジネス」を知り、同時に引き返せなくなる顛末への引き金となった。

冷たい熱帯魚の批評

もうね… でんでんやばい!!! その一言に尽きます。

主役の吹越満や黒沢あすかなど、登場する役者さんが全員いい演技をしているのですが、中でもでんでんがやばいです。この映画を観た後、数ヶ月はでんでんを見るだけで怖かった記憶があります。ちなみにでんでんはこの狂気の演技で日本アカデミー最優秀助演男優賞取ってます。納得。

実際の事件でも用いられていた「ボディを透明にする」という加害者の決め台詞があります。このセリフの意味は、殺した人間を解体して証拠を全て抹消するという事なのですが、映画内での解体シーンがグロテスクすぎます。

映画やテレビの表現の限界として”匂い(臭い)”が伝わらないという点がよく指摘されますが、この映画に限って言えば”臭い”が伝わってこなくて本当に良かった…

それにしても園子温監督は雨の描写が好きですよね。雨のシーンがよく出てきます。

P.S.
犬を熱帯魚に置き換えて話が進みますが、私としては犬のままの方が良かったかな。
より生々しさが伝わってくる気がします。

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